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誰も守ってくれない NOBODY TO WATCH OVER ME
2009 / 02 / 06 ( Fri )
誰も守ってくれない プレミアム・エディション<初回生産限定> [DVD]誰も守ってくれない プレミアム・エディション<初回生産限定> [DVD]
(2009/09/02)
佐藤浩市志田未来

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『俺に、人を守れるのか。

あなただけは、信じてる。』


09年・日本 (ヒューマンドラマ)
<監督> 君塚良一
<脚本> 君塚良一/鈴木智
<キャスト> 佐藤浩市/志田未来/松田龍平/石田ゆり子/佐々木蔵之介/木村佳乃/柳葉敏郎 他
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幼い姉妹の殺害事件で未成年の容疑者が逮捕され、刑事・勝浦はその家族の保護を命じられる。
容疑者の妹・沙織を連れてホテルや友人宅を転々とするが、過熱するマスコミや世間の目に追い詰められて行き場を失っていく二人。
やがて勝浦は、以前担当した事件の被害者家族が営むペンションに身を寄せるが…。

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公開日に放送されたTVドラマ「誰も守れない」の方は、序章であることを除いても、正直面白くも何ともなかったんですが。
映画本編の方は興味深かったです。
ある日突然”殺人犯の妹”になった少女と、彼女を守る刑事の話。
少年犯罪、家庭崩壊、過熱するマスコミやネットの暴走など、現代社会の汚い部分をこれでもかと容赦なく突いているシビアなドラマ。

現実に即した重いテーマには違いなく、考えさせられる話だったとは思うけれど。
でも中盤以降は主にネットの暴走が敵となっていて、ちょっと腑に落ちなかった。あまりに露悪的な描かれ方についてはまさに「背筋が凍った」とも言うべきか(苦笑)
これが過剰な演出に過ぎないのか否かはわかりませんが、とにかくネットにまつわる暴走行為の諸々が非常に不愉快でした。
ただ、不愉快にさせる(=それも問題提起に繋げる)こと自体が目的だったというならば、潔く敗北した!と言うしかない。実にお見事です監督さん!

”加害者の家族”という立場は、ある意味では第二の被害者と言えるかもしれないが。でも本当の被害者にとってはそんなもん知ったことか!という話なんだろうと思う。
だから記者(佐々木蔵之介)のセリフ、「被害者は、容疑者の家族にも死んで償って欲しいと思ってる」については当たらずとも遠からずであろうが。
でも、妹ばかりを執拗に狙う意味はまったくわからない。
この記者自身が犯罪を憎んでいることはともかくとして、まだ中学生の妹を矢面に立たせるやり方はいかがなものか。糾弾される対象って普通は妹よりも親じゃないの…?
それどころか序盤以降、父親の存在が綺麗さっぱり完全スルーされているあたりには苦笑が漏れます。欠片も出てこないよ彼!

現代社会で生きていくことの意味や痛み、それを知っていく少女の闘いと、また少女を守ることで変化していく刑事の生き様であり成長。
それらが強調して描かれているのはわかるんだが、でもやっぱり何となく腑に落ちないものがある…。

最初は小学生かと思ったこの少女、まさかの15歳でした。
え、15歳ってこんなに幼い…?(見た目に限ったことじゃなく)
理不尽な逃避行を強いられて、大切な人や平穏な暮らしを失った過酷な状況にあるとしても、…もう少し常識的な行動を取れるんじゃないのか15歳ともなれば…。そもそも少女の言い分は、被害者側が一番叫びたいことである。
この子はどうもたびたび腹立たしい言動を繰り返してくれるので、ちょっと目に余りました。”彼女の立場を見て気持ちを動かされる”という点においては難があった。
それでもまあ、(ネタバレにつき反転)ボーイフレンドの下劣な言動よりはずっとマシだけども。(反転終了)

勝浦は綺麗事だけで刑事やってるわけじゃない、物凄く人間臭さがあるところに好感が持てました。
ドラマではなかなかのダメ人間っぷりを惜しみなく晒していたが、短期間で随分と丸くなったじゃないか(苦笑)

相棒・三島の飄々としたスタイルが好きです。
切羽詰まっていく勝浦とは対照的に、この人は良い感じに力が抜けていてホッとする。
何度かシャブ漬けというセリフが出てきましたが、そんな自虐ネタに走れる強さが敢えて演出されていたところも良かった。

この映画で最も心を動かされたのはペンションの夫婦の話でした。
柳葉・石田両名の演技の巧さもさることながら、彼らについて描かれるシーンは痛みと重さの度合いが桁違い。
辛い過去を乗り越えようと頑張る、「何もしていないのに負け犬になっちゃダメだ」と言える彼らの強さを見るにつけ、勝浦&少女組よりもこの映画の本命はむしろこっちだろうという気にさせられた。


私的評価:★★★

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