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ハゲタカ
2009 / 07 / 17 ( Fri )
映画 ハゲタカ(2枚組) [DVD]映画 ハゲタカ(2枚組) [DVD]
(2010/01/15)
大森南朋玉山鉄二

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『こんな国に、誰がした。』

09年・日本 (社会派ドラマ)
<監督> 大友啓史
<脚本> 林宏司  (原作:真山仁)
<キャスト> 大森南朋/玉山鉄二/栗山千明/高良健吾/遠藤憲一/松田龍平/中尾彬/柴田恭兵 他
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瀕死の日本企業を次々と買い叩き、「ハゲタカ」の異名を取った元天才ファンドマネージャーの鷲津だが、今や日本のマーケットに絶望し、表舞台から退いていた。
そんな折、彼の前にかつての盟友・芝野が救いを求めてやってくる。
自ら「赤いハゲタカ」と名乗る男・劉一華(リュウ・イーファ)が仕掛けてきた、日本の大手自動車メーカー「アカマ自動車」の買収阻止の手助けを乞われ、乗り出す鷲津だが…。

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ドラマ版はまったくの未見、予備知識もほぼ無し。
この状態で観に行きましたが充分楽しめました。面白かった。

金融、経済、株式、マネー戦争、いずれも未知の世界であり、TOBやらホワイトナイトやら飛び交う専門用語には幾度となく首を傾げましたが、でもそこら辺はなんとなく雰囲気で行けた。
人間関係の描き方が秀逸だったお陰だと思われます。
ラブやアクションといったよく流れて行きがちな派手な要素は一切排除され、終始一貫して企業戦争、戦う男たちの姿のみに徹底されていたのも好印象でした。骨太なドラマだった。

しかし冒頭から主人公・鷲津は、日本に絶望してどこぞの南国で隠居生活の真っ最中だったらしいのですが。
遥々やってきた友の頼みも一旦はあっさり撥ね付けて、とうに見放した日本なんぞもう知るかと我関せずの姿勢をを貫いたかと思ったら、その後わりとあっさり協力体勢でした。
確かに突っ撥ねたままだと話は進まないが、でもだからこそどんな風に返り咲くのか、その展開をちょっと期待していたのに実にあっさりしてました。そうか男に二言はつきものか。

柴田恭兵、松田龍平、栗山千明、いずれの役どころ然り、恐らく鷲津とは過去(ドラマ編)に接点があったんだろうなと思われる人間関係があちこちに発生していて、確かに映画のみだと不透明ではあった。
が、まあ知らないならそれでもいいかとスルー出来る程度の描かれ方だったので無問題でした。
でも唯一松田龍平演じる西野に関しては、何故スタンリーとブルー・ウォールの仲介をしているのかそこだけ謎だった。どうして彼がここで出てくるのだ…?

敵である劉は、かつて鷲津に憧れていた&アカマを愛しているらしい描写がところどころに挟まれていて、且つそれが大いに強烈だったためか、ヒールと言ってもさほど悪くは見えず、終始ただひたすら哀しい男だった…。演じる玉鉄がまたハマりすぎる男前ゆえに一層泣ける…。

派遣工・守山との接触においても、劉の哀しさは如実に描かれていたと思う。
ファミレスでの二人のやり取りからも、劉にとっての守山がただの捨て駒ではないような印象が窺えた。
守山は劉の策に翻弄されることはされるが、揺るぎない信念と強さを持っているところがすごく良かったです。
札束を積まれて腹を立てながらも、散らばったそれに対し尋常じゃなく鬼気迫る勢いの劉を目の当たりにして息を飲み、やがて色んなものを堪えるようにお金を拾い出した時、ああこの子は劉の姿に何かを見た(悟った)んだな、という気がした。
ラストでアカマのGTに乗る守山の姿はさらに一層印象深かったです。上手く言えないけど、あぁなるほどな!と思った。上手く言えないけど。(何をどう伝えて良いかわからないこのもどかしさ!)

鷲津にしろ劉にしろ、この映画は「眼鏡」が実にいい役割を果たしていました。
…と気づいたのはもう映画を観終わってからです、が(苦笑)
戦うときは眼鏡着用、素をさらけ出すときは非着用。過去も現在もそれがきっちり分けて描写されていて、オンオフの切り替えというのか、戦闘アイテムとしてのその巧妙な用い方には感心した。

以下、ラスト付近のネタバレ反転。
劉に向けて何者かがナイフ取り出したとき、一瞬「えっまさか守山!?血迷った!?」と思ったけど違いました(苦笑)
しかしあのホームレスで溢れた公園での強盗にしては、犯人の身なりはそこそこちゃんとしていた(スーツ姿だった?)ように見えたし、あれはもしかして中国政府が送り込んだ刺客とかそういう見方も出来るのだろうか?
いずれにせよ、鷲津との戦いに破れた劉がやがて再起してゆく様を見たかったので、あのラストはものすごくものすごく残念でならない…。

反転終了。


私的評価:★★★★

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